OTAGROUP株式会社 代表取締役 下西氏 | インタビュー第35弾

OTAGROUP株式会社 代表取締役 下西氏 | インタビュー第35弾

ケア業界のパイオニアに道を訊くインタビュー企画、第35弾です。

今回は後期高齢者バーチャルアイドルグループ「メタばあちゃん」をプロデュースする、OTAGROUP株式会社 代表の下西さんにお話を伺いました。

この記事の要点

  • メタばあちゃんは平均年齢80歳超えVチューバーアイドル
  • インターネットが高齢者の新しい交流の場に
  • 高齢者を個々の存在として捉えれば高齢者も若者も暮らしやすい社会に

OTAGROUP株式会社 代表取締役 下西氏のプロフィール 

下西 竜二(しもにし りゅうじ)氏

高校時代にアイドルオタクに目覚めたことからオタクが働きやすい環境を整えた会社を創るべくOTAGROUPを創業。
アイドル・モデル・VTuber・メタバースコンテンツなどエンタテインメント領域で幅広くプロデュースを手掛ける。
後期高齢者VTuber「メタばあちゃん」では自身の祖母をプロデュースし、週刊朝日「2023年100人の顔」に選出される。
世界経済フォーラム(ダボス会議)により組織されるU30の団体にてグローバルシェイパーとしても活動。

インタビュー(以下、敬称略)

OTAGROUP株式会社の概要

——今回は後期高齢者バーチャルアイドルグループ「メタばあちゃん」についてお聞きしますが、先に御社の概要をご説明ください。

下西:弊社はOTAGROUP(オタグループ)という名前の、オタク目線で社会を良くするエンタメを発信する会社です。オタクが集まって作った会社なので、オタクのグループでOTAGROUP(オタグループ)です。

OTAGROUP | TOP

2018年の設立当時は東京を拠点としていましたが、私のUターンとともに広島に拠点を移しました。

弊社の事業は主に3つありまして、まず1つ目は エンターテインメント分野における新規事業の共創です。メタバースなど最先端テクノロジーを使った新規事業を、テレビ局や芸能事務所などと一緒に制作しています。

2つ目はタレントマネジメントです。女優やモデルを目指す方のマネジメントや、バーチャルユーチューバー(Vチューバー)の事務所をやっています。

3つ目の事業は、私達はエンタメインパクトと定義しているのですが、 エンターテインメントによるソーシャルインパクトの追求です。

この3つ目の事業の一部として「メタばあちゃん」のプロデュースがあります。

後期高齢者Vチューバー「メタばあちゃん」とは

——最近大きな話題となっているメタばあちゃんには以前から興味津々でした。メタばあちゃんプロジェクトは賞を受賞したり、メディアでも多く取り上げられていますよね。

下西:昨年の2023年にはメタばあちゃんの「ひろこ」が、週刊朝日の「今年“跳ねる”100人の主役」にも選ばれました。文化人枠で選ばれたので、林真理子さんや宮崎駿さんと並んで選出されましたよ。

——改めて、メタばあちゃんについてご紹介いただけますでしょうか?

下西:メタばあちゃんとは80歳超えの後期高齢者Vチューバーと、その活動プロジェクトの名称です。

※Vチューバー:キャラクターアバターを使ったYouTube動画を配信する配信者のこと

下西:現在では複数名のメタばあちゃんがいますが、最初のメタばあちゃんは私の祖母です。現在も「ひろこ」として活動しています。

——後期高齢者Vチューバーとはすごいですね。日本国内だけでなく海外でも注目度が高いとお伺いしました。

下西:台湾やタイなどのアジア圏やアメリカなど、海外のWebメディアではかなりご紹介いただいています。

Youtubeの登録者は2024年1月時点で5万5000人程度ですが、うち10〜20%程度は台湾からのアクセスです。全体の視聴者割合では海外が4割、国内が6割くらいですね。

臼井 貴紀
● 監修者情報
臼井 貴紀 Usui Kiki
Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit株式会社を設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んで開発したCarebee(ケアビー)は、日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。
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