1億円資金調達の介護ICTツール比較サイト「介護のコミミ」運営 早坂祐哉氏インタビュー(前編)

1億円資金調達の介護ICTツール比較サイト「介護のコミミ」運営 早坂祐哉氏インタビュー(前編)

最終更新日 2022.11.18

類似サービスとの違いは、知識と志

介護のコミミには、競合サービスや類似サービスはありますか?

競合は何社かあります。違いは、やっぱりまずメンバーです。我々のメンバーは大手ベンダー出身だったり、ICTに強いメンバーで構成されています。また彼らによる介護ICTに関する教育体制があります。

そして我々は、ユーザーに最適なテクノロジーをマッチングするために、ヒアリングをしっかり行います。例えばユーザーが興味のあるツールが10種類あったら、5種類に絞り込んであげたりもしています。マッチングを重要視してるので、多少手間を増やしたとしても、介護職員のためになるものを提供しています。これにはやっぱり知識がないと難しかったりします。そのための知識はダントツだと自負しています。

株式会社GiverLink代表取締役CEOの早坂祐哉さん近影(3)

また類似サービスを見てみると、介護ソフトだけだったり、介護ロボットだけだったりと、特定のツールごとに分類をしています。私達の場合は今後、介護ソフトだけではなく、介護ロボット、勤怠管理システム、給与ファクタリングなど、「介護業界の業務改善」を軸にして広く掲載していきます。まだ道半ばですが、業務改善に必要なサービス・ツールが全部見えるサイトを目指しているのは、他と大きな違いだと思います。

その目標を早く達成するために、1億円の資金調達されたということかと思います。これまでの成果はいかがですか?

よくお話しているのは、リリースして半年間で500法人に一括資料請求いただいたことです。またベンダーとの契約数が、現時点(インタビュー当日は2021年9月3日)で40~50社です。資金調達前は営業が1人しかいませんでしたが、Zoomなどを駆使してデモを行い、契約を頂いていました。

■トピックのまとめ

  • 類似サービスとの違いは、専門的知識の深さと、将来的な情報の網羅性
  • リリース半年で500法人からの一括資料請求を達成

▶︎▶︎NEXT 介護職員に寄り添う姿勢は崩さない

臼井 貴紀
● 監修者情報
臼井 貴紀 Usui Kiki
Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit株式会社を設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んで開発したCarebee(ケアビー)は、日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。
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