テクノホライゾン株式会社 取締役 高杉氏 | インタビュー第29弾

テクノホライゾン株式会社 取締役 高杉氏 | インタビュー第29弾

最終更新日 2023.11.02

ケア業界のパイオニアに道を訊くインタビュー企画、第29弾です。

今回は医療機器の受託開発および自社ブランド介護製品の開発製造販売を行う、テクノホライゾン株式会社の高杉さんにお話を伺いました。

この記事の要点

  • テクノホライゾンは教育・安全・生活・医療・FAと多岐に渡る分野の課題を解決する
  • 医療機器の受託開発ノウハウを活かし自社ヘルスケア製品の開発に着手
  • 医療レベルの安全性と信頼性がある介護製品を提供

テクノホライゾン株式会社 取締役 高杉氏のプロフィール

高杉 宗孝(たかすぎ むねたか)氏

1972年生まれ愛知県半田市出身。大学卒業後、株式会社中日電子に入社。大手医療機器メーカーからの受託を中心に医療機器の開発に従事。M&Aを経て現在はテクノホライゾン株式会社にてELMOヘルスケア事業本部の本部長として医療事業全般を統括。これまでの医療機器開発の経験を活かし、2019年に介護ロボット「みまもり〜ふ」を自社製品としてリリースした。

インタビュー(以下、敬称略)

テクノホライゾン株式会社の会社概要

——それではまず、御社の概要からご説明をお願いします。

高杉:弊社テクノホライゾン株式会社は、名古屋市の本社を拠点としてさまざまな分野に向けた製品の製造販売を行っているものづくりのエキスパート集団です。

現在は映像&IT事業とロボティクス事業の2つを柱として事業を展開しています。

テクノホライゾン株式会社 | トップ

映像&IT事業では、映像機器・IT機器・サービス、これらを組み合わせた各種製品やソリューションサービスの提供。ロボティクス事業ではロボット⼯学による⾃動化・省⼒化・省⼈化・最適化で、⼈々を補助・⽀援するロボット制御機器の設計・製造・販売を行っています。

——御社は医療分野・介護分野以外では、どのような分野に向けて製品を提供されているのでしょうか。

高杉:現在は、教育分野、安全・生活分野、医療、FA(Factory Automation)の4つの市場に対して訴求する製品やサービスを創出しています。

4つの市場をもう少し細かく分けると、学校教育、医療、自動車、セキュリティ、ロボット、オフィス・経営、マシンビジョンの7分野の課題を解決するためのソリューションを提供しているというところです。

——多岐に渡る事業展開をされているんですね。

テクノホライゾンが提供する医療ソリューション

——今回は医療ソリューションをメインにお話をお聞きしたいと思います。

高杉:医療ソリューションとしては、大きくは2つの事業に分かれています。

まず1つ目は受託開発です。こちらはもともとテクノホライゾンがずっとやってきた事業です。

——受託開発というと、他社さんの要望に応じて製品を製造する事業ですね。

高杉:はい。大手医療機器メーカーの医療機器製造を、弊社がOEMの形で開発製造するものです。

近年では医療系ベンチャー企業も増えているので、そのような企業のお手伝いなどもさせていただいています。

もう1つは「ヘルスケア」の事業名で展開する、介護製品の自社ブランド製造販売事業です。

——こちらはOEMではなく、自社名の入った製品の製造販売ですね。

高杉:事業としてはまだ立ち上がったばかりですが、受託開発で得られたノウハウを元に弊社の方でも介護現場のニーズに応じた製品を開発し、現場に直接お届けできるようにしているところです。

臼井 貴紀
● 監修者情報
臼井 貴紀 Usui Kiki
Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit株式会社を設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んで開発したCarebee(ケアビー)は、日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。
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