ベンダーで働く中で感じた「ある想い」
介護のコミミを始められた経緯を教えていただけますか。
私はもともと介護ソフトのベンダーに7年間おりました。そこではまず、サポートスタッフを3年間ぐらいやりました。ソフトの購入者に対して、操作説明やインストールを行うのが仕事です。その後に営業を4年間やりました。それで合計500法人ほど、いろんな施設に足を運んだんですね。
その中で、製品と顧客のミスマッチを自ら起こしてしまっている自覚があったのです。
※ベンダー・・・製造元、販売供給元のこと。特にIT関連製品の販売業者を指す場合が多い。
ベンダーとしては自社の製品1つしか提供できないけれど、全部の介護事業所に合うかと言われると、もちろんそうではありません。業界全体を見ると、同種のソフトは100以上存在しています。ただ営業として仕事をする手前、どうしても自社の製品を売らなければいけませんでした。
結果、年間で50法人に新規でソフトを販売し、トップ営業として社内表彰されたこともありましたが、それとは裏腹に、お客様のもとではミスマッチが起きていることに心を痛めていました。
テクノロジーの活用を業界で最適化したい、もっと俯瞰してマッチングしたい。そう思い、現在のサービスを始めたというのが経緯です。
ベンダーにいたご経験が、今の事業に生きているのでしょうか?
そうですね。ベンダーとしてお客様である介護事業所のことは勉強していたので、今の事業は介護の仕事がどんなものか分かっている状態でスタートすることができました。また、ベンダーにいた当時、自社だけでなく他社のツールの良いところも頭にインプットしていたので、業界のツールにも詳しいです。
あとは、競合ベンダーの方々とは顔を合わせる機会がありましたので、今になって顔が利いています。「早坂が来た」「昨日まで敵だったけど、今日から味方だ」と。彼らからしても、私が専門的な知識を持っていることが分かっているので、この事業を信じてくれているのだと思います。
■トピックのまとめ
- ベンダーとして働く中で「最適なマッチングをしたい」という想いを持った
- 業界のツールや人脈に詳しいからこそ、現在の事業を上手く進められている
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