株式会社ソルクシーズ IoT事業推進室 六角氏 | インタビュー第31弾

株式会社ソルクシーズ IoT事業推進室 六角氏 | インタビュー第31弾

ケア業界のパイオニアに道を訊くインタビュー企画、第31弾です。

今回は、センサーによる見守り支援システム「いまイルモ」を提供する、株式会社ソルクシーズIoT事業推進室の六角さんにお話を伺いました。

この記事の要点

  • 「いまイルモ」は「居間」や「寝室」などの「今」をそっと見守るシステム
  • 簡単に設置できて使いやすくサポートはほぼ不要
  • 10年かけて進化した「いまイルモ」はこれからも進化を続ける

株式会社ソルクシーズ IoT事業推進室 六角氏のプロフィール

六角 卓也(むすみ たくや)氏

1977年1月生まれ。神奈川県横浜市出身。IT企業や出版社で営業や企画の経験を経て、2014年に株式会社ソルクシーズに入社。IoT事業推進室では見守り支援システムの営業を中心とした業務に従事し、2020年4月に室長に就任。高齢の方とその家族、その他関わる全ての方が、負担なく笑顔で暮らせるよう、SIerならではの提案と技術力で社会貢献している。

インタビュー(以下、敬称略)

株式会社ソルクシーズの会社概要

——まずは、御社の会社概要からご説明をお願いします。

六角:株式会社ソルクシーズは1981年に設立した、特に金融領域と産業領域関係のシステムの開発、導入、保守などを得意としている企業です。

東証スタンダードに上場し、ソルクシーズ本体に加えて子会社が11社あります。それぞれ強みが異なる企業集団として、連携してお客様のソリューションを提供する体制を築いています。

株式会社ソルクシーズ | トップ

——ソルクシーズという言葉は何語ですか?

六角:SOLXYZ(ソルクシーズ)は、ソリューション(Solution)とアルファベットのXYZを合成した造語です。究極の問題解決を提供したいという企業理念に基づき社名にしました。

——どのような業界にソリューションを提供してらっしゃるでしょうか。

六角:最近では、クレジットや証券、銀行などの業務に携わっていたメンバーが揃っているため、FinTechやクラウド系で注目されています。

また自動車産業の、いわゆるCASE(自動車産業の将来動向を示す4つの技術トレンド)についても注力領域と位置づけており、グループ会社や出資先にて取り組んでいます。

ユーザー数10万超のクラウドサービスを見守り技術に活用

——介護業界とは少し違う業界で活躍されているとお見受けしますが、どうして見守り支援システムを開発されたのか、経緯をお聞かせください。

六角:はい。経緯としては、弊社グループが提供しているファイル共有サービスで「Fleekdrive」というクラウドサービスがあります。弊社はクラウドサービスが一般的になるかなり前からこの領域に注目し、研究開発を進めてきました。

また、グループ会社の技術に、複数のセンサーを使って目に見えないものを「見える化する」というものがあります。車のエンジンや複合機などに設置し、どこから・どの程度の大きさの異音が発生しているのかを可視化し、故障や不具合を検知する技術です。

「いまイルモ」が発売されてからもう10年になるのですが、当時はちょうど高齢化問題が言われはじめた頃でした。

そこで弊社としても高齢化問題に対して何ができるかを考え、弊社技術が高齢者の見守りニーズに貢献できるのではないかと思い参入しました。

プライバシーに配慮しながらそっと見守る「いまイルモ」 

——それでは御社製品の「いまイルモ」のご紹介をお願いします。

六角:「いまイルモ」は、離れて暮らす方や介護が必要な方などの暮らしを、そっと見守ることができる見守り支援システムです。

センサーによる高齢者見守り支援システム「いまイルモ」シリーズ

2013年8月1日より販売を開始しましたので、ちょうど10年になります。

「いまイルモ」の名前は「居間」つまりリビングの「いま」と「今」英語のNowですね。その2つをかけて、まるで同居しているかのように高齢者の方の日常生活をリアルタイムで見守れるシステムということで名付けました。

動き・温度・湿度・照度の分析から見守る相手の生活が見える

六角:「いまイルモ」の基本センサーでは、室内の動きと温度・湿度・照度がリアルタイムで確認できます。ドアセンサーやバイタルセンサーなどのオプションも追加可能です。

センサーの情報は30秒ごとにクラウドに送られます。見守る方はスマートフォンでいつでも確認できます。

——スマートフォンに専用アプリを入れて見守るのでしょうか?

六角:専用アプリは必要ありません。Webブラウザベースで簡単にご覧いただけます。

——カメラ映像は確認できますか?

六角:プライバシーへの配慮のためカメラは搭載していません。トイレ、寝室、リビングなどプライベートな空間を、あくまでもそっと見守るのが製品コンセプトになっています。

——動きを感知して通知を送る見守りシステムはいろいろありますが、温度や湿度まで感知できるシステムにはどのような利点があるのでしょうか?

六角:例えば動きのセンサーであれば、指定した時間に反応がなかったら安否通知のメールを送るとかは一般的ですよね。

「いまイルモ」に温度や湿度、照度センサーも備えている理由は、温度や湿度が高齢者の健康状態に大きく関係してくるからです。

——夏場は熱中症も心配ですからね。

六角:夏の熱中症対策はもちろんのこと、室内が寒すぎると血圧が上がるなど健康状態に影響を与えるため、冬場の温度管理も重要です。

高齢者は温度変化に気付きにくくなってきているので、周囲が温度についてもきちんと見守る必要があります。湿度も同じく熱中症に関係してきます。

「いまイルモ」では温度湿度の上限下限を設定して、それぞれを越えるとお知らせ機能でメールを送ることができます。

臼井 貴紀
● 監修者情報
臼井 貴紀 Usui Kiki
Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit株式会社を設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んで開発したCarebee(ケアビー)は、日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。
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