PLIMES株式会社 広報担当 松田氏 | インタビュー第39弾

PLIMES株式会社 広報担当 松田氏 | インタビュー第39弾

ケア業界のパイオニアに道を訊くインタビュー企画、第39弾です。

今回は、ウェアラブル嚥下計・摂食嚥下モニタリング解析サービス「GOKURI(ゴクリ)」の開発販売を行う、PLIMES株式会社の松田さんにお話を伺いました。

この記事の要点

  • 「GOKURI」はAIが嚥下を定量化し、適切なタイミングで嚥下専門医に相談することを支援するツール
  • 食事をモニタリングしたり、ご利用者に適した食形態の目安を判定したりできる
  • 頸部装着型電子聴診器として医療機器認証も受けている商品もある

PLIMES株式会社 広報担当 松田氏のプロフィール 

松田 佐保(まつだ さほ)氏

PLIMES株式会社で広報とサイト業務を担当。フリーランス編集者、国立研究法人助手、国立大学法人研究プロジェクト事務等を経て、2019年より現職。学会・研究支援事業を兼業。

インタビュー(以下、敬称略)

——まず御社の会社概要から、ご説明をお願いします。 

松田:弊社は、食べることの喜びを追求し、2018年4月に創業されました。本社は茨城県つくば市に位置し、浜松に支社を構えています。主につくば市で活動する、筑波大学発のベンチャー企業です。

弊社の特許技術は、ヘルスケア分野で革新的な取り組みを行っており、執行役員には創業メンバーが就いています。代表取締役である鈴木健嗣は現在も筑波大学で教鞭を執る一方で、下柿元副社長と取締役のDushyantha(ドゥシャンタ)は鈴木の研究室で学位を取得し運営に貢献しています。

そして、大学や研究機関などとの共同研究を重視し、科学的根拠に基づいた製品開発に取り組んでいます。様々な企業との連携を通じて、新たな取り組みを展開しています。長年にわたり、助成事業や受賞歴を通じて支援を受け、その成果を積み重ねてきました。

松田:また弊社は、食品開発や医療の分野で多くの大学と協力関係を築いています。学術的なアプローチを重視し、学会や研究機関との緊密な連携を通じて、より高度な製品開発を目指しています。

これらの取り組みを通じて、弊社は食の未来を拓くイノベーション企業として、おいしく食べられる喜びをいつまでもお届けできるようにサービスを展開しています。

いつもの摂食嚥下を知れる革新的なサービス「GOKURI(ゴクリ)」

——それでは、早速ですが御社のサービス「GOKURI」のご紹介をお願いします。

松田:高齢化社会が進む中で、嚥下(えんげ)の問題はますます深刻化しています。特に高齢者施設では、嚥下障害や嚥下機能の低下といった課題が顕在化しています。PLIMES株式会社は、こうした課題に対処するために、独自のアプローチで開発した「GOKURI(ゴクリ)」というサービスを提供しています。

高齢者施設に入所している方々の約2割以上が、嚥下障害と診断されていなくても機能に障害を抱えている可能性があることが明らかになっています。また、退院して在宅生活に戻ったあとにも、個々の体調や状況に応じた食事形態の選択が重要ですが、その評価が不十分であることが課題とされています。

松田:多くの専門職が関与する中で、嚥下機能を適切に評価し、共有することが困難であるという問題が浮き彫りになっています。そこで弊社は、嚥下機能をデータ化し、医療関係者や介護者が容易にアクセスできるようにすることを目指しています。そのために、「GOKURI」は、AIを活用した嚥下機能のスクリーニングを行い、その結果をクラウド上で共有することができる革新的なサービスです。

「GOKURI」のサービスは、首に装着するネックバンドと、専用のAndroid端末内に搭載された操作アプリケーションから構成されています。ネックバンドを使って簡単に操作し、クラウドを介して情報を共有することで、嚥下機能に関するデータをリアルタイムで収集し、関係者間で共有することが可能です。

「GOKURI」は、嚥下機能に関する問題を早期に発見し、適切なケアを提供するためのツールとして、高齢者施設や医療現場でのニーズに応えています。食の未来を拓くイノベーションの一翼を担いながら、「GOKURI」を通じて人々の健康と生活の質を向上させることに貢献しています。

——嚥下に課題があるかどうかをクラウド上で確認でき、関係者間で共有できるのは革新的ですね。ちなみに、データを確認できるデバイス側はAndroidだけなのでしょうか?

松田:はい、現在のところ、GOKURI対応デバイスはAndroid端末にのみ対応しています。iOSにはまだ対応しておらず、Android端末と互換性があります。

ただし、今後の展開としてiOSへの対応も検討しています。また、ご要望に応じてお手持ちのAndroidデバイスに、アプリをダウンロードしていただくことも可能です。

——PCやブラウザでの閲覧は可能ですか?

松田:はい、PCやブラウザを使用してデータを閲覧することが可能です。

iOS端末でもブラウザを通じてアクセスすることで、取得した情報を管理することができます。これにより、ユーザーは様々なデバイスやプラットフォームからデータにアクセスし、管理することができます。

臼井 貴紀
● 監修者情報
臼井 貴紀 Usui Kiki
Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit株式会社を設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んで開発したCarebee(ケアビー)は、日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。
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