この記事は、コニカミノルタQOLソリューションズ代表・三浦雅範氏のインタビュー記事、中編です。
前編(#01)では、事業の背景やこれまでの成果などのお話を掲載しました。中編(#02)である本記事では、展望や代表のご経歴などに迫ります。
前編をまだ見ていない方はこちら↓
【HitomeQ】介護の現場をDXする コニカミノルタQOLソリューションズ代表・三浦雅範氏インタビュー(前編)

パイオニアのプロフィール
・お名前:三浦雅範(みうらまさのり)さん
・会社名(役名):コニカミノルタQOLソリューションズ株式会社(代表取締役社長)
・事業内容:「HitomeQ」運営
今回のお話の要点(中編)
- アーリーアダプターの顧客を抱え、データドリブンの業界へと規制緩和を目指す
- データ分析技術により健康寿命を伸長、社会保障費を縮小する新サービスを目指す
- エッジデバイスや行動認識AIに加えて、個人認証や音声認識の技術が必要になる
- 現場から新規事業開発まで従事した背景があり、新しいことへのチャレンジを好む
それでは、インタビュー本編をお楽しみください。
データドリブンの世界に変えていく
介護現場をDXするミッションを実現させるため、自分たち自身もDXしていくというお話でした。介護現場のDXについては、ICT環境を定着させる段階がまだまだ多いですか?
圧倒的に多いですね。あるいはリピートで、プラスアルファな支援などを頼まれるお客様もいます。
私どものお客様は、介護業界でのアーリーアダプターの方が多いです。アーリーアダプターはイノベーター理論でいっても業界内に16%ぐらいですね。今では、アーリーアダプターのお客様の定着支援をさせていただくと、「データというものをどうやって使っていいか」ということに興味を持たれる方も出てこられております。
※アーリーアダプター:最新の流行に敏感で、自発的に情報を集め、判断を行う人々のこと。新しい商品やサービスに関心を持ち、市場を作り上げる消費者。
いよいよこれから、介護の世界で必要となるスキルは、「データドリブンで(=データを基にして)科学的に介護の現場を見れて、オフラインのリアルな世界とデジタルデータを融合させていく」ことです。
それによってこの人材不足の課題を解決していかないと、この社会課題は解決していかないのではないかと思ってます。

大きな課題として、介護の世界においては当初から「人で賄う」という部分があり、色々な規制があります。ここの規制緩和についても、我々単独ではなくて、哲学を共にするいろんな企業様と一緒に、政策提言をしていかなければならないなと思ってます。
■トピックのまとめ
- 現在はアーリーアダプターの顧客が多く、中には「データの使い方」に興味を示す方々も
- データとリアルの融合が必須であり、規制緩和が重要
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