DFree株式会社 代表取締役 中西氏 | インタビュー第40弾

DFree株式会社 代表取締役 中西氏 | インタビュー第40弾

ケア業界のパイオニアに道を訊くインタビュー企画、第40弾です。

今回は、膀胱を見える化し、排尿を予測する世界初の機器「DFree(ディフリー)」の開発販売を行う、DFree株式会社 代表の中西さんにお話を伺いました。

この記事の要点

  • 「DFree」は超音波で膀胱の状態を常時モニタリングし、排尿を予測できる
  • 起き上がり検知やデータ分析機能があり、ケアに直接活かせるアドバイスが可能
  • 個人向けと医療・介護施設向けの2種類を展開しており、特定介護用品にも認定

DFree株式会社 代表取締役 中西氏のプロフィール

中⻄ 敦士(なかにし あつし)氏

1983年生まれ。大学卒業後、 医療分野も含む新規事業立ち上げコンサルティングファームに従事。
その後、青年海外協力隊に参加。2013年よりUCバークレー校でビジネスを学び、2015年DFree株式会社を設立。
著書に、「10分後にうんこが出ます―排泄予知デバイス開発物語―」(新潮社)

インタビュー(以下、敬称略)

ミッションは「世界を一歩前に進める」

——まず御社の会社概要から、ご説明をお願いします。 

中西:設立は2015年2月で、東京赤坂に本社があります。事業内容としては、排泄ケアを総合的にサポートすることで、排泄予測 デバイスの「DFree(ディフリー)」の開発、販売、排泄排尿ケアセミナー、業務改善コンサルティング、おむつ販売などを行っています。

資本金は1億円で資本、資金調達としては 累計35億円です。今の外部の筆頭株主は前澤友作さんの、前澤ファンドです。ミッションは「世界を一歩前に進める」、ビジョンは「バイタルテクノロジーで”Live Your Life”を実現する」を掲げて活動しています。

——中西さんが起業されたきっかけやエピソードなどを教えていただけますか?

中西:2013年にアメリカに留学していて、引っ越しをしている最中に大便を漏らしてしまったことがきっかけです。
もう二度と漏らしたくないなというところから、このタイミングを予測するっていうのは大事だというところに気づいて開発しました。

膀胱を見える化し、排尿を予測する世界初の機器「DFree(ディフリー)」

——それでは、御社のサービス「DFree」のご紹介をお願いします。

中西:DFreeは超音波の技術を使ったデバイスです。Diaper(おむつ) Free(自由・解放)ということで、多くの方が排尿のお悩みなく安心して過ごしていただきたい、という想いを込めて開発しました。

現在の導入施設は累計約300施設、利用者は累計約8,000人となっています。在宅で使用できる「DFree HomeCare(ディフリーホームケア)」という商品が、2022年4月から特定福祉用具と介護保険の対象になりました。

中西:仕組みとしては、大きさ500円玉2枚分ぐらい、重さで単三電池1本分ぐらいのセンサーをお腹にペタッと貼ることによって、膀胱に今どれぐらい尿が溜まってるかを常時モニタリングすることができます。

超音波の残尿測定器は既に他社製品でありますが、「常時モニタリングできる」という機能に特化した製品は、弊社が世界で唯一実現できています。

——世界で唯一というのはすごいですね。具体的にDFreeにはどのような機能があるのでしょうか?

中西:DFreeの機能としては、まずモニタリング機能があります。尿の溜まり具合を10段階で表示して、「そろそろ出そうですよ」「出たかもしれませんよ」と通知します。また、見守り機能も搭載しており、ご利用者の起き上がりを検知することができます。

モニタリング結果を1週間程度観察していただくと、例えば「食事の直前によく尿が溜まっている」や「尿を出し切るには時間がかかる」という、ご利用者の傾向が分かってきます。

そこで、「少し腹圧をかけて尿を出しやすい形にしてください」や「少し時間をかけて座らせてあげてください」といった、ご利用者に応じてケアに直接活かせるアドバイスができます。

臼井 貴紀
● 監修者情報
臼井 貴紀 Usui Kiki
Hubbit株式会社 代表取締役社長。藤田医科大学客員教員。早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。営業、マーケティング、開発ディレクション、新規事業開発など幅広く担当。その後、ベンチャー企業に転職しAIを活用したMAツールの立ち上げを行った後、Hubbit株式会社を設立。高齢者施設に3ヶ月住み込んで開発したCarebee(ケアビー)は、日本経済新聞、NHKおはよう日本、ABEMA PRIME等に出演。
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