ケア業界のパイオニアに道を訊くインタビュー企画、第26弾です。
今回は、会話サービスの「ざつだん」及び生活総合補助サービスの「マッチ」を展開する、株式会社2L(ツーエル)の石田さんにお話を伺いました。
この記事の要点
- 「ざつだん」は会話のキャッチボールで高齢者の孤独を癒すサービス
- 「マッチ」は日常の1コマを助ける生活補助サービス
- 「ざつだん」「マッチ」が介護の人材不足と高齢者の社会的孤立を解決する
株式会社2L 代表取締役 石田氏のプロフィール

石田 瑞樹(いしだ みずき)氏
- 武蔵大学 社会学部社会学科在学
- 株式会社2L 代表取締役(社会起業家)
- NPO法人DAREDEMO HERO東京支部 代表
- 映像監督(2022ゆうばり国際ファンタスティック映画祭「ゆうばりホープ賞」/2024 European Cinematography AWARDS(ECA) 」「学生最優秀賞」/「The Student World Impact Film Festival (SWIFF)」「特別賞」/東京都「性別による『無意識の思い込み』動画コンテスト」優秀賞)
- 俳優(Abema TV『ANIMALS』、TBS 『Get Ready!』他多数)
インタビュー(以下、敬称略)
株式会社2Lの会社概要
——まずは株式会社2Lさんの会社概要からご説明をお願いします。
石田:はい。株式会社2Lの事業内容としては、主に2つの軸で展開しております。
1つ目は介護系というか生活系のサービスです。「ざつだん」という会話サービスと、「マッチ」という生活補助サービスに分類されます。
もう1つの軸が映像制作事業です。

株式会社2Lの由来は「Life」と「Living」2つの「L」
——株式会社2L(ツーエル)とは変わった社名ですね。
石田:この社名は弊社のミッションに深く関わっております。
2つの「L」は「ライフ(Life)」と「リビング(Living)」を意味します。弊社はこの2つのL、つまりお客様の生活や人生・生命に最大限寄り添って支える、サポートすることをミッションとして誕生しました。

——お客様が「生きる」上で必要なものを提供しているのですね。
石田:はい。
会話のキャッチボールができる「ざつだん」
——株式会社2Lさんが提供しているサービス内容をご紹介ください。
石田:まず「ざつだん」についてご説明します。
「ざつだん」とは、対面またはオンラインで行う会話サービスです。
——どのような内容の会話ができるんですか?
石田:何でもOKです。読んで字のごとく「雑談」できるのがサービスの特徴です。

——「雑談」がサービスになるというのは面白い発想ですね。おしゃべり好きな方だと2時間でも3時間でもお話したがる方がいるかもしれませんね。
石田:一応1回につき2時間を上限としていますが、皆さんすぐに到達しますね。
——高齢者の介護をする上では傾聴が大切だといわれていますが、つまり「ざつだん」のサービスは、傾聴の機会を与えるということなんでしょうか?
石田:弊社が目指しているものは、もっと気軽で、お客様が会話をいきいきと楽しめるサービスです。
傾聴となると、基本的にはご高齢者の話を「聴く」がメインですよね。それも大事ですが「ざつだん」の場合には聞いて、質問して、答えが返ってきたらまた質問して、という会話のキャッチボールを心がけています。
——反応がポンポン返ってくる方が話している方の満足度は高いのかもしれませんね。
石田:話す相手の顔が見えるというのも大きいですね。ですから「ざつだん」は電話ではなく、オンライン通話もしくは対面で行っています。
