【musbun】株式会社musbun 代表 鈴村 萌芽氏|インタビュー第10弾

【musbun】株式会社musbun 代表 鈴村 萌芽氏|インタビュー第10弾

誰もが使いやすいサービスをテーマに作られたmusbun

——musbunには、スカウト機能がありますが、実際どのように使用されているのでしょうか?

スカウト機能は想像以上に活用されています。

というのも、学生にとってボランティア等への応募は結構勇気がいるのですが、福祉施設側が直接学生にスカウトを送ると、「スカウトもらったならやってみよう!」と思ってくれる学生が多いです。

スカウトをする際も、施設側の画面から簡単に募集情報に基づいたスカウトの連絡を送れるので、手間がなく使用してもらえます。

鈴村さんと坂井さんがアプリを見ている様子

——musbunは施設の方にとっても使いやすいように設計されているのですね。

そうですね。musbunを作るときに一番こだわった部分が、「学生と福祉施設にとって1番使いやすいデザイン」なので、実際に作成段階で福祉施設にヒアリングしに行きました。

福祉施設の方の中にはPCが苦手な方もいらっしゃるので、とにかく使いやすく、わかりやすいものにできればと考えました。

福祉に関係する人材を増やすことで、人手不足の課題を解決したい。

——musbunは、介護・福祉業界の人材不足解消に向けてどのように解決していこうとお考えでしょうか?

私たちの最終目標は、「福祉人材不足を解消し、福祉に関わる人々に笑顔を届ける」ことがビジョンです。

musbunを通して多くの学生に福祉を体験し魅力を知ってもらって、福祉の道に進む学生が増えることはもちろん、たとえ福祉関係の仕事に就職はしなくても、将来副業で福祉に携わったり、子育てがひと段落したからボランティアに再挑戦したり等、福祉に関係する人口が増えていけば、みんなで福祉業界を盛り上げていけるのではないかと考えています。

最終的な理想としては、「福祉」という言葉自体がなくなる位、助け合いが当たり前な社会になるといいなと思っています。

musbunの鈴村さんと坂井さんの写真

——実際に人材不足で悩む福祉現場にとって、学生のボランティアやインターンシップはどのような役割を担っているのでしょうか?

やはり学生なので、知識はもちろん経験も十分でない場合も多いですが、それでも受け入れてくれる施設が利用してくれています。

そのため、今すぐ人手(介護職)が欲しいという施設にはあまり向いていないサービスかもしれません。

中長期的に見て、「学生とつながっておきたい・福祉の魅力を伝えたい」と想っている事業所がmusbunに関心を持ってくれています。

介助方法なども知る必要はあると思いますが、まず福祉の入り口として、楽しい体験を通して魅力を知ってもらうことが大切だと思っています。

musbunを通して「福祉の興味が強まった」と言ってくれて、同じ事業所さんのボランティアにリピートしたり、新しく他の施設さんのボランティアにチャレンジする学生さんも多くいます。それは、「福祉の魅力を学生に伝えたい!」と、貴重な経験をさせてくれる事業所さんのおかげですね。

——今後musbunは、どのように発展していきますか?

県外の事業所にもmusbunを使ってもらい、愛知県にとどまらず、全国の福祉人材不足解消に貢献していきたいと思っています。

ただしmusbunはマッチングサービスのため、事業所だけ、学生だけ集まってもマッチングはしません。

両方とも同時に利用者を増やしていかなければならないところに難しさを感じています。まずはここを頑張っていきたいと思っています。

ただ、この部分でも学生さんや事業所の皆さんに助けられていて、「すごいいいサービスだから、一緒に広めていこう」という声を頂きます。事業所の皆さんがチラシを配ってくれたり、学生は友人に紹介してくれたりと一緒に広めてくれているので、とてもありがたいです。

今後も皆様のお力添えを頂きながら、全国展開を目指して頑張っていきたいと思っています!

福祉業界の魅力をもっともっと伝えたい。

——福祉施設や学生に向けてメッセージをお願いいたします。

多くの福祉施設の方から「学生が福祉施設を訪れるとたくさんの笑顔が生まれる」という声をすごくたくさん頂いています。

まだmusbunを使用したことのない事業所の方にも、学生を受け入れる機会を頂けたら嬉しいです。

また、学生にとって最初の一歩を踏み出すことは、すごくハードルが高かったり、緊張したりしてしまうと思いますが、一歩踏み出すと今まで見れなかった世界が見えたり、価値観も広がっていきます。是非一緒に一歩踏み出しましょう!

musbunの鈴村さんと坂井さんの写真

——最後に、鈴村さんが考える2040年の介護の未来を教えてください。

現在もAIやロボットの活用が推進されていて、介護の現場でも技術革新や効率化が図られていますが、これはもっと加速するだろうなと思います。

だからこそ、人とのふれあいがより重視されるのではないかとも思っています。

「心を結び、毎日をもっと笑顔に」をビジョンにしているのですが、福祉現場でAIやロボットなどの普及が加速する中でも、このことを忘れずにmusbunを通して多くの心を結んでいけたらなと思います。

また2040年は、福祉人材不足が課題ではないことを望んでいるので、musbunとしても同世代の方たちに向けて福祉の魅力を伝えていきたいと思います。

今回のインタビューを通して

ここまでお読みいただきありがとうございました。

全く起業を考えていなかったひとりの女子大学生が、福祉の魅力を同世代に伝えたいとの思いで始まった「musbun」。

純粋なお年寄りへの恩返しの想いと人材不足を解決したいという熱い想いが、鈴村さんの原動力になっていると感じました。

とにかく明るく、福祉現場を愛する鈴村さん。

多くの福祉施設や学生が、鈴村さんやmusbunをサポートしたくなる気持ちがよくわかるインタビューでした。

今後、全国の学生が全国の福祉施設と当たり前のように交流する世界が来ることを期待しています。

鈴村さん、musbunの皆さん、貴重なお時間をありがとうございました。