【CrowdCare】クラウドケア社 共同創業者 小嶋 潤一氏・桐山 典悦氏|インタビュー第9弾

【CrowdCare】クラウドケア社 共同創業者 小嶋 潤一氏・桐山 典悦氏|インタビュー第9弾

異色のIT系介護福祉士2人がタッグを組み創業したクラウドケア社

——どのようにしてクラウドケア社は生まれたのでしょうか?

(小嶋)私は大学卒業後、アイレップというデジタルマーケティング・インターネット広告のエージェンシーに新卒入社後、eコマース系の会社を経て、地元青梅市で在宅介護・デイサービスの会社を起業しました。

その会社では、在宅を中心に介護保険内のサービスを提供していました。ケアさせて頂く中で、介護保険では対応できないご依頼やご要望、ニーズを頂くことが多く、歯がゆさを感じていました。そこで、お困りの方々のために何とか介護保険外のサービスを提供したいと思ったことがCrowdCareを開発するきっかけです。

桐山とはアイレップに勤めていた時に知り合いました。彼はアイレップ退社後、慶應義塾大学ビジネス・スクールに入学し、介護保険制度の第一人者で現埼玉県立大学理事長の田中滋先生のもとで勉強しました。その後、青梅慶友病院に転職したこともあり、青梅で再会しました。

(桐山)インターネット・IT系の経験もあり、介護現場で働くレアな二人が青梅で運命的な再会をしたんです。

田中先生の研究室で地域包括システムについて研究をしていた時に、自助・互助が足りないと感じて、何ができるかを考えていました。そして、この業界で起業するには、まず現場のことを知らないとダメだと思い、高齢者介護で有名な青梅慶友病院に入りました。理事長室で病院全体の業務やフードサービス部の責任者をしながら、小嶋と一緒にCrowdCareのサービスを具現化していきました。

(小嶋)「ケアを通して、多くの人々を幸せにする」をミッションに、「ケアを提供する人、ケアを必要とする人、ご家族の幸せを実現し、地域社会において必要とされることで誰もがケアの仕事を誇れる世の中へ。」をビジョンに掲げてサービスを提供しています。

クラウドケア社は2016年に創業したので今年で6期目になります。昨年10月以降、登録ヘルパーが500名を超えたこともあり、約半年前にオフィスを創業の地である青梅から利便性が高い渋谷に移転しました。

CrowdCare創業者の写真
地元青梅でクラウドケア社を創業した小嶋さん(左)
大学院で地域包括ケアを研究した桐山さん(右)

——CrowdCareでどんな課題を解決したいとお考えなのでしょうか。

(小嶋)シェアリングエコノミーを活用して解決したい課題は3つあります。

1つ目は、従来の介護サービスはサービス拡張性がないという課題です。介護保険内の介護サービスは国の財政的な問題から制限されつつあって、介護保険のルールにより自由な使い方ができません。その結果として、介護ニーズに十分応えられていないんです。

2つ目は、従来の介護サービスはスピーディに利用できず価格も高額という課題です。介護保険内のサービスは申請して認定がおりるまで1か月かかり、すぐに利用できません。一方で、民間の会社が提供している介護保険外サービスは固定費が重く、価格が1時間5千円から1万円と高額なケースが多く、なかなか利用しづらいと思います。

3つ目は、介護人材が足りていないという課題です。介護サービスの需要に対して供給が追いていません。一方で、介護の仕事というと、世間では仕事がきつい、給料が低い、汚い、といったネガティブなイメージで語られ人材が集まりにくくなっています。

介護事業所を経営していた時に、単価が国の3年後ごとに改定され、働き手の方々に高い給料を払えないという構造上の問題に直面しました。また、十分にお客様のニーズにお応えすることができないという問題もありました。誰もが介護の仕事に憧れをもつような世の中をつくり、介護保険制度では満たせないニーズに応えるためには、規制をうけない部分でやることしかないと思い、保険外サービスで起業しました。

(桐山)田中先生のもとで学んでいた時に、今の介護には自助互助が足りないと感じて、そこが足りないとその人らしい暮らしを支えることができないということが課題に感じました。青梅慶友病院で、高齢者が元気で生き生きとなる幸せなケアが実践されているのを見て、幸せな介護をもっと広めたいと思いクラウドケアを創業しました。

——CrowdCareにできること、CrowdCareの可能性について教えてください。

CrowdCare創業者の写真

(小嶋)介護保険内とCrowdCareの介護保険外のサービスは共存共栄の関係にあると考えています。介護保険も介護保険外があることで支えられているのかなと思います。介護保険の自己負担額は低いのですが、すぐに使えなかったり、できないサービスがあったりします。お客様はそこを補うために介護保険外サービスを利用できます。

競合は店舗型の介護保険外サービスになるのですが、彼らは人を介した契約に時間がかかり、価格帯も高額なケースが多いと思います。CrowdCareは、ネット上のプラットフォームでサービスを展開しているので、中間コストがかかりません。

また、ウェブで会員登録すればすぐにサービスを利用することができます。現在は、1時間前までにご予約を頂ければサービスを利用できます。ご家族の、「今困っている」、そういったご依頼にも対応できるようになりました。

CrowdCareはマッチングモデルを採用することで、既存プレイヤーよりも、早い・安価・柔軟なサービスの提供を実現しました。

▶▶介護現場を知る二人だから実現できたヘルパーに寄り添ったスキルシェアサービス。ヘルパーのウェルビーイングも重要。