【Carebee】Hubbit社代表 臼井 貴紀氏|インタビュー第7弾

【Carebee】Hubbit社代表 臼井 貴紀氏|インタビュー第7弾

祖父の看取りがきっかけで起業を決意。ITで介護業界の非効率をなくして介護職の負担を減らしたい。

——IT企業で働いていた臼井さんが、介護業界向けの会社を起業するに至ったきっかけは何かあるのでしょうか?

祖父が亡くなったことが一番のきっかけです。

最期は寝たきりの状態だったのですが、寝たきりの祖父に代わって祖母が物ごとを決定していた状況を見て単純に違和感を覚えました。

寝たきりでも指が動いていた祖父の姿を見て、喋れないかもしれないけれども何かしら意思疎通ができる方法は他にもあるのでは?と思ったのが、この分野に関心を持ったきっかけです。

新卒からIT業界でずっと働いていたので、そこで得たテクノロジーに関する知識や経験を活用できないかと思い、いろんなご縁が重なって起業に至りました。

——今後、Carebeeはどのように進化していくのでしょうか?

今はまだフロントラインに立っていないと思っているくらい、どんどん進化していきますよ!

やはり、3ヵ月間介護施設で働く介護職の皆さんを見ていて、まだまだCarebeeでできることがたくさんあると思っています。

例えば、食事のキャンセルをするにおいても、紙でやりとりをされていたり…そういうアナログな部分は、ITを使ってもっと効率的にできると思います。

最近は病院さんとも話させていただくようになって、介護施設と似た事例が多く存在するので、今あるベース機能をもとにどんどん強化していく予定です。

また、Carebeeは今までアナログだった高齢者の方々をゴリッとITアクセス可能にしているので、高齢者の音声データや映像データを取得できているというのは非常に特異だと思っています。日々のコミュニケーションツールとしてCarebeeを活用する側、データ解析をしていわゆる”未病”の分野にもアクセスしていきます。

将来、介護職でもITスキルを持った人材が活躍する時代が来る。

——ご自身が関わっている中で、介護業界へ伝えたい想いはありますか?

お願いになってしまうかもしれないのですが、少しでもIT化を進めた方がいい、変えた方がいいと思っている介護職の方がいたら、是非勇気をもって一歩踏み出してほしいです。

介護施設の中で過ごさせて頂いて、介護職の方もやはり違和感を持ちながら働いている方が少なくないことがわかりました。

ITサービスを入れた方がいい、この方法はアナログで非効率的だと分かっていても中々後回しになっているのが現状だと思います。

でも誰かが言い出さないといつまでも変わらないと思います。IT化した方がいいと思ったならば是非声に出してほしいし、一歩踏み出してほしいです。

私たちも全面協力しますので、何かしらの方法でご連絡いただけましたら、なんとかします!(笑)

この記事をなぜか読んでくださっているのならば、もう同志です!!

——具体的にはどんなことから始めたら良いでしょうか?

費用のかかるものだと稟議等々面倒だと思うので、まずは無料サービスを取り入れることから試して欲しいです。

前に介護施設の方から「A社とB社の導入検討をしていて迷ってるんですが、相談乗ってくれませんか?」と言われた時があって、話を聞いてみると、初期費用や月額費用がガツンとかかるA社でもB社でもなく、無料ツールで実施できるということが判明して、稟議のための資料作成の時間も、未来に発生し得た費用もカットすることができました。

分野が異なるので知らないこと自体は仕方ないと思うので、どんどんITに詳しい人間と知り合いになって、知識を取り入れるようにしてみるといいのではないかと思っています。

科学的介護LIFEなども入ってきて今後介護もどんどんITのスキルが必要になってきますので、介護職員もITスキルの有無によって転職に影響する未来が来ることは安易に予測できます。

今から率先して介護×IT人材として活躍できるよう準備をしてもらいたいです。AIケアラボを見て勉強しても良いし、何かあればいつでも私たちにご連絡してほしいと思います。

——最後に、臼井さんが考える2040年の介護業界(※)について教えてください。

願望も入りますが、行動ではなくて結果に対して数字(加算)がつくような介護業界になるのではないかと思います。

現在は、デイサービスを利用すると、利用したことに対して加算がつきます。そうではなくて、どこのデイサービスに何回行ってどんなことをしたのか。その結果、どの位のアウトカムが出たのかという結果や効果に対して加算が付いていくと思っています。

効果を測定するにはやはりITの技術は必要不可欠になってくると思うので、今後、介護は肉体労働だけではなくITスキルも持ち合わせた人材が非常に重要になるのではないかと思います。

ぜひ、介護に関するITにお悩みなどあればお気軽に私たちに相談していただければ嬉しいです。

Hubbit株式会社:https://www.hubbit.io/about/ 

(※)2040年問題:2040年は団塊Jr.世代が65歳以上になり、介護職が69万人不足すると予想されています。
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000207323_00005.html 

今回のインタビューを通して

ここまでお読みいただきありがとうございました。

IT業界でバリバリ活躍していた臼井さんが、大好きなおじい様との出来事がきっかけとなり、介護業界へ熱い想いをもって日々活動されている姿に深く感銘を受けたインタビューでした。

我々は知らず知らずのうちに、ITに対して大きな期待をしていることもあるかもしれません。

高齢者に一番寄り添ったITサービスの形は、完全なるデジタル化ではないのだということにも気づかされました。

またCarebeeは、介護者のお手伝いや負担軽減にも強い想いを持っている製品であることも印象的です。

介護職の方を間近で見てきた臼井さんだからこそ生まれたのがこのCarebee。今後の進化にも注目したいです。

臼井さん、Hubbit株式会社の皆さん、貴重なお時間をありがとうございました。