【宇井吉美】排泄センサーHelppadの株式会社aba代表インタビュー(後編)介護職の価値を明るみに出す。

【宇井吉美】排泄センサーHelppadの株式会社aba代表インタビュー(後編)介護職の価値を明るみに出す。

この記事は、株式会社aba代表・宇井吉美氏のインタビュー記事、後編です。

前編(#01)では、事業の背景やこれまでの成果などをお聞きしました。
前編をまだ見ていない方はこちら↓
#01 【宇井吉美】たゆまぬ研究開発、現場との約束。排泄センサーHelppadの株式会社aba代表インタビュー前編

後編(#02)である本記事では、業界全体も視野に入れたビジョンに迫ります!

パイオニアのプロフィール

・お名前:宇井吉美(うい よしみ)さん
・会社名(役名):株式会社aba(代表取締役社長)
・事業内容:医療・介護・福祉分野を対象としたロボティクス技術の研究開発及びサービス提供

今回のお話の要点(後編)

それでは、インタビュー内容をお楽しみください。

介護職員との約束を守りたい

ーー社長として喜びを感じることはありますか。

喜びよりも、「社長として不甲斐ないな」と憤ることの方が多いですね。憤りの方が、喜びに比べて99.9%くらいです。

では何故こんなに辛いことをやっているのかと言えば、「介護職の人との約束を守りたい」という思いが理由です。
本当に約束してるわけではなく、私が約束だと思ってるんです。「おむつを開けずに中が見たい」って言われたことなど含めて、約束だと思っています。約束を成し遂げたいな、という思いがあって起業しました。

大学生のときにも介護分野の研究をしていました。そして研究のアウトプットとして論文を書いて、協力していただいた介護施設に持っていったのです。そのとき職員さんたちが「ちょっと違うな」みたいな感じの顔をしている気がしました。
それで私なりに「職員さんたちが欲しいのは論文じゃなくて、自分たちが使いやすいプロダクトやサービス、ソリューションが現場に根付いてることだ」と思いました。「そこまでやらないと研究として終わったとは言えないな」と。

MITメディアラボ(※)も“Deploy or Die(普及できないなら死んじまえ)”と言っていますが、本当にそうです。
研究を始めたなら、世の中の人が「当たり前に使える」と感じるところまで持っていかないと、と思っています。険しい道のりですけどね。

MITメディアラボ・・・米国マサチューセッツ工科大学内の研究所。主にデジタル技術による表現とコミュニケーションを教育・研究する。石井裕氏が副所長を務める(2021年現在)ほか、2019年までは伊藤穰一氏が所長を務めた。

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