【コニカミノルタ】これからの介護に必要なテクノロジーとは 三浦代表インタビュー(中編)

【コニカミノルタ】これからの介護に必要なテクノロジーとは 三浦代表インタビュー(中編)

介護のあり方を変える

民間視点の科学的介護

規制緩和が重要ということですが、昨今「科学的介護」というキーワードが出始めたので、規制緩和の流れ自体は来ているのではないでしょうか?

おっしゃる通りです。今年(2021年)から介護の世界も、科学的介護情報システムのLIFEが導入され、「介護事業者の仕事状態を全部データベースに入れ込む。それを厚労省が解析し、いろいろアドバイスが届く」という流れが始まりました。
LIFEには、導入初期にしては結構な事業者様が登録されています。ただLIFEは、「今やれること」よりも「この先できること」を重視されています。まだなかなかリアルタイムに「利用者はどういうことができるのか」が明確ではありません。

私どものシステムは、「データの解析」「(画像処理での)行動認識」を行えますので、利用者の普段の行動がどういう形か見えます。すると、今までの介護の世界が変わっていきます。

例えば今「要介護認定において、どのように要介護1・2・3はランク付けされているか」というと、「どれだけ介護スタッフの労力を使ったか」で決められています。それは本来高齢者が持ってる運動機能(残存機能)を伸ばすということにはなりません。
我々のテクノロジーにより日々の生活リズムをデータ化すると、高齢者が本来もつ残存機能がどれぐらいか分かります。残存機能を伸ばせば、実は健康寿命が伸びるということにもなります。
健康寿命が伸びれば、結果的に社会保障費を抑えることにもなりますよね。次のサービスとしては、私どもはそういったアプローチを展開していきたいと思っています。

ですから介護のあり方はだいぶ変わってくると思います。一番大事な「人」に寄り添い、温かい感情は重視しながら、もっとデータに基づいて、効率的に質を上げることを、テクノロジーを使って進めていきたいです。まだまだこれからですけれども、今目指しています。

ICTの活用が若者の興味を惹く

AIケアラボも人の気持ちに寄り添い、人々が何に関心を持つかを考えながら情報発信しています。介護のあり方を変える仲間として捉えていただけたら幸いです。

産業の中には17業種あると言われてますが、介護の世界を今の若者が選択するというのは非常に難しいのが現状です。イメージ的にかなりきつい仕事ですし、いわゆる3Kの現場です。

※3K・・・きつい、汚い、危険の頭文字からとった言葉。俗に、労働環境の厳しい職業を示す。

しかし、いよいよ2021年は科学的介護元年になりました。エビデンスに基づいたアプローチが始まると、全く違う介護のあり方が出てきます。「人に寄り添う」介護はもちろん残りますが。
若い人たちも「ICTを使って、デジタルで介護のあり方を変えていこう」あるいはその上で「社会課題に対してひとつ担いたい」という気持ちになれば、これから介護を選択する人が増えてくるのではないかと期待しています。

■トピックのまとめ

  • 次のサービスではデータ分析による健康寿命の伸長を狙う
  • 科学的介護の時代では、ICTの活用をもって介護の世界で活躍する若者が増えることを期待

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