【芙蓉開発】だれでも使えるAIで、当たり前を作る。【前田俊輔】(介護AI・介護DXインタビュー)前編

【芙蓉開発】だれでも使えるAIで、当たり前を作る。【前田俊輔】(介護AI・介護DXインタビュー)前編

最終更新日 2021.08.31

世界に学び、道を拓く

ー「日本は世界に比べてまだまだAIが普及していない一方、御社のなかでは技術があり、ビジネスチャンスがこれまでなかった」というお話でした。「介護・医療業界がAIなどの先端技術でDXがどこまで進むか」についてはどう思いますか?いまやっていらっしゃることに限らず、こんなこともやろうと思っている等あればお聞かせください。

(開発技術がある)診断AIについては、日本では商用化できません。診断AIに対する医療機器認定のガイドラインがありませんから。医療系のAIは今のところ画像系ばかりですよね。それでも我々は診断AIをやり続けるかといえば、そこまではできません。どこかがまずガイドラインを作らないうちは、時期尚早かなと思っています。
ただ「個人のバイタルデータから医療リスクがわかる」という技術については、実は応用がきくんですね。住宅に関してはPanasonic、慶應大学と組んで作っています。代表的なもので言えば熱中症です。個人ごとの高体温が元に戻らない症状が熱中症ですから、深部体温さえ分かれば、その基準域だけで分かります。

ー世界と日本の市場の比較についてはいかがですか?

世界は市場が大きいので、例えば一つの疾患だけでも勝負できます。日本だけでは市場がせまいです。ただし、世界でシェアを取ろうと思ってもなかなか難しい。日本の市場の中でどこが参考になるのかと言えば、ウェアラブルですね。本当はもう海外ではデータが正確に取れるウェアラブルが出ています。しかし(日本では)普及していないんですよ。精度の高いウェアラブルが普及すれば、AIがリアルタイムで、リスクを赤・黄・緑と判定することも可能なのです。そこが一番パラダイムシフトが起きるんじゃないかと思っています。私(のみ)がというより、皆さんが(そう思っている)。

ー偶然、先日ウェアラブルを記事で取り扱ったところでした。

アンクレット型のデバイスで認知症を自動検出

トピックのまとめ

  • ガイドラインの制定にも目を向ける
  • 今後はウェアラブルに可能性がある

▶︎▶︎NEXT 現場、研究、開発が3本柱