【スケッター】株式会社プラスロボ 代表 鈴木 亮平氏|インタビュー第12弾

【スケッター】株式会社プラスロボ 代表 鈴木 亮平氏|インタビュー第12弾

「スケッター」に若年層が集まる理由。

——「スケッター」を利用されている方でも20代・30代という若年層が多い印象ですが、どのようにして若年層の登録者が増加したのでしょうか?

ターゲットとして若年層に絞っていることはなく、全世代に利用いただきたいと思っています。

その中でも特に20代でSNSや口コミの効果がでていることから、20代の割合が多くなっていると思います。

また、「スケッター」というサービスのミッションは、福祉・介護に関わる人を増やすことなので、福祉や介護未経験者や業界外からの登録者が非常に多いことも特徴だと思います。

元々福祉や介護に関心のある方が多く活用しています。

スケッターの画像

——若年層や介護未経験の方にとってスケッターはどんな存在なのでしょうか?

今までは、福祉や介護に関心があっても実際に関わる機会が少なかったと思います。

学生や若年層にとって福祉や介護現場と関わることは非常にハードルが高く、介護現場は看護師と同様に資格がないと始められないと思ってしまう方も多いです。

訪問介護は資格がないと難しいかもしれませんが、実は施設などでは資格がなくてもできることが多くあります。

介護施設もスケッターなどを活用して「手伝ってほしい事」を正しく情報発信することで、意外と多くの関心ある方と繋がることができると考えています。

介護施設の悩みとして、人手不足や若年層との関わりがないなどのお話をよく聞きますが、自ら交流の機会を逃していることもあるのではないかと思います。

施設を支えてくれる人との出会いを創る「スケッター」。

——スケッターを活用している法人には、実際にどんな効果があるのでしょうか?

実例として、1年間スケッターを活用して人を受け入れていると年間で200名との出会い・関わりが生まれます。

この200名は、実際に福祉や介護に感心がある方、転職・就職を考えている方、将来的に携わりたいと思っている方です。

また、実際にここから採用事例も生まれています。

当社は人材紹介会社ではなく、スケッターを活用してできた繋がりからの採用ですので、人材紹介料も有りません。

結果的には採用コストも削減できますので、いかにスケッター等で施設や事業所の魅力を発信し、人との繋がりを増やしていくか、がとても大切だと考えています。

——スケッターを通して施設のお手伝いをした方の採用は、定着率も良くなりそうですね。

介護業界に限らないと思いますが、介護職のように特にコミュニケーションが多い職場では、人間関係のトラブルで辞めてしまうことが多いのが現状です。

履歴書や面接時の会話だけでは、合う・合わないの判断が非常に難しいと思います。

一度一緒に働いてみることで見えてくるものもあるので、ボランティアなどを通して「体験してみる」というひと手間は非常に大切だと考えています。

——実際に活用している法人からはどんな声が届いていますか?

若年層とのつながりを築きたいが、どのように接点を作ればよいかわからないといった法人や施設からは、「いいね」というお声を頂いています。

ただ「スケッター」自体は、人材採用にすぐにコミットするビジネスモデルではないので、中長期的な視点で事業所のブランディングとして活用することも大切です。

逆に「スケッター」の利用者を単なる労働力として見てしまったり、採用にすぐつなげようと短期的な結果を求めてしまうと中々うまく使いこなせていない印象です。

実際にうまく活用している事業所は、中長期的に見ると採用に関しても良い結果が出ています。

忙しすぎて難しいという事業所の方に対してはサポートもしておりますので、是非多くの事業所の方にトライして頂きたいです。

業界・職業関係なく、多くの方が福祉に触れる社会へ。

——「スケッター」を通して、介護の人手不足をどのように解決したいとお考えでしょうか?

まず、様々なスキルをシェアしながら助け合う文化が福祉の本質ではないかと考えています。それを「スケッター」を通して実現していきたいです。

日本の国民性として、誰がどこで困っているかということは割と可視化されていて、さらに自分ができることも明確であれば自ら行動を起こす方は多いと思っています。

そのため、気軽に手を貸せる仕組みというものは必要なのかなと考えています。

プラスロボ社鈴木氏の写真

——今後の介護業界は、どのように変化していくでしょうか?

今後介護施設の人手不足がより進むことで、「お金があれば介護施設に入れる」ということも難しくなってくるのではないかと考えています。

既に訪問介護では人手不足が深刻になり、介護難民問題も進んでいます。

そのため、身内の介護は身内で行わなければならない現状や介護離職する方の増加なども今後より進むのではないかと思います。

介護施設や介護職に頼りたくても人手不足が原因で介護サービスを受けられない方も出てきてしまうのではないでしょうか。

ある意味、介護は介護職がやる、だけでなく、介護とは関係のない仕事をしている方も身内の介護などで福祉や介護を経験する方も増えると考えています。

——介護現場へ伝えたい想いはありますか?

実際に「スケッター」では、学生の登録者が非常に伸びています。

大学の福祉に関する教育プログラムとしても「スケッター」を活用していますので、学生との接点づくりが中々難しいと感じられている事業所の方は是非「スケッター」を活用していただきたいです。

学生に直接メッセージも自由に送信できる機能もあり、コミュニケーションが取りやすくなっていますので、こちらも活用いただければと思います。

——鈴木さんが考える、2040年の介護の未来とは?

業界や仕事にとらわれずに、多くの方が介護や福祉に触れている社会になっていると思いますし、今後より気軽に地域貢献や他者への貢献ができる社会になるのではないかと思います。

ただ、きれいごとで終わるのではなく、しっかりと社会の仕組みに合致したシステムとして構築・機能させていくことが大切だと思います。

今回のインタビューを通して

ここまでお読みいただきありがとうございます。

今まで福祉や介護に興味はあるものの、福祉現場に関わる機会がなかった方が多く利用している、「スケッター」。

資格がなくてもできることはある、誰でも介護や福祉に関わることができることを「スケッター」を通して改めて学びました。

鈴木さん、株式会社プラスロボの皆さん、貴重なお話をありがとうございました。